結論から申し上げますと、2024年の恵方は、東北東です。
恵方とは
恵方とは、その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん)がいる方角で、毎年その方角は異なります。
そしてその方角は、東北東・西南西・南南東・北北西の4方向しかありません。
どおりで、今年の恵方は「東」とか「南」とか、聞いたことなかったはずです。
いつも南南東とか北北西とか、どこやねんそれ!微妙に難しいわ!と思ってたのですが、そもそもこの難しい4方向しかなかったなんて驚きです。
恵方は、その年の十干(じっかん)によって決められています。
で、その十干ってなんやねんって感じですが、干支の表現で「ひのえ・うま」とか聞いたことありますよね?
あの十二支の前についている漢字、甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の10種類を十干と言います。
干支はそもそも、十干と十二支の組み合わせで60種類あります。今年の干支は辰、とか簡単に言っていますが、正確には今年2024の干支は、甲辰(きのえ・たつ)です。
で、その十干による恵方の方向は、甲・己の年は東北東、乙・庚の年で西南西、丙・辛・戊・癸の年は南南東、丁・壬の年は北北西となります。
よって甲の今年は東北東というわけです。
恵方巻の由来は?なぜ無言で食べる?
諸説ありますが、大阪の花街で縁起担ぎで食べられていたものを、お寿司屋さんが巻き寿司販売推奨で広めていったのが、今の恵方巻きになっていったのだとか・・。
関西出身の私は、小さな頃から節分で丸かぶりするのがスタンダードだったもので、大人になってから、ほかの地域出身の人たちはしないと聞いて驚いたものです。
今では全国展開のスーパーやコンビニが積極的に広めて、完全に全国区となりましたよね。
まあ土用の丑の日とか、バレンタインとか、日本独自のイベントごとの多くはお店屋さんのキャンペーンに始まっているので、これもか、という感じですが、見事にそれに乗っかって楽しんでしまえるところが、イベント好きの日本らしさ。
恵方自体は昔からあったものですが、その方向を向いて恵方巻きを無言で食べきる、なんて一体誰が思いついたんでしょう。あえて「黙って」っていうのは、みんな普段おしゃべりが多すぎるゆえだったのかな?とか、考えてしまいます。
節分専用の方位磁石
東北東がわからない・・・という人は節分専用の方位磁石をどうぞ。
と言っても、実は結構磁力の影響を受けやすいので、近くにスマホやパソコンなどがある環境下では、正しい方角を指しません(汗)
都会のマンションの部屋の中では若干キビシイので、電子機器や鉄製の机から離してお使いください。
まあこんなの使わなくても、いまやスマホで方角もわかるんですけど、アナログの磁石を持ってウロウロするのも楽しいものです。
お子さんと、節分や恵方、方角などなどについて話すキッカケになれば良いなあと思います。